過去に作成した人気上位のEA『このジグザグEA最強かも』について再検証を行いました。

過去記事はこちら

このジグザグEA最強かも
https://fxautotrading.jp/9199/

再検証の内容について

突然ですが、トレードの鉄則って何でしょうか。

上位足のトレンド認識?
資金管理?
ボラティリティーの把握?

確かに大事ですね。
EAの作成では上位足のトレンドをロジックに組み込んでいます。

EA作成ではインジケーターを多数使用していますが、インジケーターの多くは

レート値ありきで動いているので、どうしても遅行するデメリットがあります。

そのようなデメリットもある為、今回の再検証はインジケーターは使用せず、相場の原理原則を利用します。

私は裁量トレードも時々しますが、負けたトレードを振り返ると

高値付近での買い、安値付近での売りをしていることがあります。

とはいっても上昇トレンド中にもっと伸びると予想しているわけで結果論とも言えますが、

買いの高値づかみでエントリーして、その後にレートはトレンド転換して下落、結果負けてしまうわけです。

多くの有名トレーダーはレートの意識されているポイントではエントリーはしないと言われます。

今回はレートの意識されるポイントをEAに組み込んで、負けトレードを排除を行い検証してみたいと思います。

今回の検証内容です

EAの検証として「このジグザグEA最強かも」https://fxautotrading.jp/9199/を使用します。

この過去に作成したEAについて「レートの意識されるポイント、負けトレードの排除」を組み込んでみたいと思います。

組み込むロジックはシンプルです。

買いの場合は

①現在レートが過去1週間の高値より下にあること
②現在レートと過去1週間の高値は20pips以上は乖離していること

売りの場合は

①現在レートが過去1週間の安値より上にあること
②現在レートと過去1週間の安値は20pips以上は乖離していること

買いの「高値づかみ」、売りの「安値づかみ」のスルーをロジックとして組み込んでみます。

元のロジックEAと今回の新ロジックEAの成績を比較して、どちらのEAが勝てるのかの検証となります。

検証のルール、内容について

検証方法、内容は
前回の「このジグザグEA最強かも」で検証したものとすべて同様で行います。

期間：2020.1.1～2021.1.31

売買ロット数：0.1ロット

初期証拠金：10,000㌦

通貨：全13通貨
　　　AUDJPY、AUDUSD、CADJPY、CHFJPY、EURJPY、EURUSD、GBPJPY、
　　　GBPUSD、NZDJPY、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY

時間足：5分足、15分足、30分足、1時間足

スプレッド：0.5pips

左側が改良前のEAで右側が新ロジックを組み込んだ解消後のEAです。
こちらは各EAともリミット5pipsの結果となります。
各EAの通貨別、時間足別のプロフィットファクターです。
改良後EAのブルー箇所は改良前EAよりPFが向上したところです。

かなり多くの箇所がブルーになっていて、成績は大きく改善しました。

注目ポイントはCHFJPYです。
改良前EAのCHFJPYのPFはすべての時間足で1以下の低い成績でした。
いわゆるナンピンでの口座破綻状態です。

改良後EAのCHFJPYのPFは5分足以外は飛躍的に改善している事がわかります。

その他USDCAD、USDJPYも大きく改善しています。

時間足で見ると改良前EAの5分足の合計PFは1.71でしたが改良後EAは2.23に向上、

30分足はPF2.77から3.69
1時間足はPF2.28から3.44に向上しています。

PF1.0未満は改良前EAが12個、改良後EAが4個と改善
PF4.0以上は改良前EAが2個、改良後EAが9個と改善しています。

各時間足の改良前EAと改良後EAの比較です。
各時間足とも改良後EAの成績がアップしていることがわかります。

改良前EAと改良後EAの勝率の結果です

リミット5pipsのEAの結果

リミット10pipsのEAの結果

リミット20pipsのEAの結果

リミット30pipsのEAの結果

リミット40pipsのEAの結果

今回はレートの意識されるポイントとして高値、安値のエントリースルーを組み込んでみました。
やはり高値、安値付近は多くのトレーダーが意識しているポイントなので、レートが反転したり、もみ合ったりしますので
高値づかみ、安値づかみの排除はエントリーフィルターとしては重要だと感じる結果となりました。

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