youtubeトレード手法検証『SMA2本だけを使用したスキャルピング手法をEAで検証してみた③
前回はYoutubeにアップされていた『SMA2本だけを使用したスキャルピング手法』をEA化してみました。
元の手法は移動平均線2本だけを使用したもので、エントリートリガーとしての利用価値は十分にありだと思うのですが、成績はまったくダメでした。
そして第2弾で上位足のトレンド判定をプラスしました。「億スキャFXのマルチタイムスコープ」を導入して検証してみました。
前回までのあらすじはここまでです。
今回は第3弾として、さらにインジケーターを2本追加して再検証してみました。
参考:第1回目(元ロジック通りの検証)の内容はこちらです。
Youtubeトレード手法検証『SMA2本だけを使用したスキャルピング手法』をEAで検証してみた』
https://fxautoea.fc2.net/blog-entry-95.html
参考:第2回目(億スキャインジ追加の検証)の内容はこちらです。
Youtubeトレード手法検証『SMA2本だけを使用したスキャルピング手法』をEAで検証してみた』②
https://fxautoea.fc2.net/blog-entry-96.html
使用するインジケーターと手法について
環境認識は「買い目線」or「売り目線」の判断としては億スキャFXタイムスコープインジケーターを使用します。
タイムスコープは1H、4H、D1の3種類があります。1HからD1の単独でのEAや、1Hと4Hの組み合わせなど、
いくつかのバリエーションでテストしてみました。
エントリートリガーとしては第1弾と同様で『SMA2本だけを使用したスキャルピング手法』を使用します。
そして今回はプラスでADXとCCIを追加します。
買いのパターン
①億スキャマルチタイムスコープが赤色であること(複数パターンを検証)
②ADX、+DIが-DIより上にあること
③CCIが0ラインより上にあること
④CCIが上昇中であること
⑤5SMAが21SMAより上にあること
⑥5SMAと21SMAは上昇中であること
⑦現在のローソク始値は5SMAの下、21SMAの上にあること
⑧現在のローソク足が5SMAを下から上に抜けた
※②③④が今回追加の内容です。
この条件が揃ったら、買いのエントリーとなります。
売りのパターン
①億スキャマルチタイムスコープが青色であること(複数パターンを検証)
②ADX、+DIが-DIより上にあること
③CCIが0ラインより上にあること
④CCIが上昇中であること
⑤5SMAが21SMAより下にあること
⑥5SMAと21SMAは下降中であること
⑦現在のローソク始値は5SMAの上、21SMAの下にあること
⑧現在のローソク足が5SMAを上から下に抜けた
※②③④が今回追加の内容です。
この条件が揃ったら、売りのエントリーとなります。
今回追加のADXとCCIの条件を図解するとこのような感じです。
そして買いと売りの全体的なエントリーイメージはこちらです。
億スキャインジ、ADX、CCIで環境認識を行いSMAとローソク足の位置関係でエントリートリガーを引くという手法になります。
条件一致を教えてくれる、自家製サインインジケーターを作成してみました。
条件一致で「矢印サイン」と「アラート&メール機能」を装備しています。
果たしてFXで通用するかをEA化して検証してみます。
決済ルール
動画のルール通りに利確は5pipsですのでスキャルピングとなります。
損切は無しにしています。
その他ルール
同一方向へのエントリーは単発トレードです。
エントリー条件が多いため、エントリー回数が少なくなることが想定されますので今回は両建てありとします。
またエントリー後、相場が逆行したらナンピンをします。
ナンピンはマーチンではなく、定額ロットでのナンピンです。
EA検証内容
上記の手法をEA化してバックテストを行いました。
複数のリミット値やナンピン有無など作成したEAは合計10パターン。
テスト時間足は4種類、テスト通貨は13種類です。
総合計520通りのバックテストを行いました。
ブローカー:XM
期間:2019.11.1~2020.11.30
売買ロット数:0.1
ロット初期証拠金:10,000㌦
通貨:全13通貨
AUDJPY、AUDUSD、CADJPY、CHFJPY、EURJPY、EURUSD、GBPJPY、
GBPUSD、NZDJPY、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY
時間足:5分足、15分足、30分足、1時間足
スプレッド:0.5pips
好調だったEAは
億スキャマルチタイムスコープの1時間足用、4時間足用、日足用の3タイプがあります。
検証の結果は1時間足用を使用したEAが最も結果が良かったです。
好調だったEAは『EAFXChanneru2SMA13』となります。
通貨別の成績一覧です
前回検証した手法のEAよりさらに成績はアップしています。利確は5pipsとスキャルピングの検証ですので、
利益額は少なめですがプロフィットファクターは良い結果となりました。第2弾の検証結果よりも大きく向上しています。
パット見わかりやすいように、PF実績でランク付けしています。
『優』PF 2.0以上⇒最もお勧めできる時間足、通貨です。
『良』PF1.5以上⇒お勧めできる時間足、通貨です。
『可』PF1.0以上⇒そこそこお勧めできる時間足、通貨です。
『不可』PF1.0未満⇒お勧めできません。使用不可の時間足、通貨です。
プロフィットファクタートップ10位のEAです
利益額トップ10位のEAです
なお、こちらEAはナンピンを多用するため、レバレッジが25倍の国内口座ではお勧めできません。
レバレッジが大きい海外口座でのご利用をお勧めします。
それがFXで長く生き残るための必須条件です。私はXMを長年利用しています。
高レバで小ロットでの運用が最強の資金管理です。
XMはレバレッジは888倍ですので、資金に見合ったロット数であれば、多少の損失で口座が破綻することはありません。 万一、口座が破綻した場合は、投入した資金のみの損失となります。海外口座でしたら国内口座のように追証もありません。 国内口座で破綻した時は追証がありますので、口座破綻+追証のWパンチになります。
バックテストの結果
時間短縮のため「コントロールポイント」で実施しています。ドローダウンがとても低く安定しています。
今回はADXとCCIを追加して検証しましたが移動平均線との相性はとても良い結果となりました。
ほとんどの通貨、時間足で利益を獲得しています。スキャルピングで1通貨あたりの利益は少額ですが、
複数通貨で運用することで利益も大きく期待できるEAと言えます。
自動売買EAのパラメーター
各種パラメーターが変更できますので、オリジナルのEA設定が作成できます。
こちらのEAは基本損切はせず、相場が逆行した場合はナンピンを行い、微益で逃げるタイプです。
もし、ナンピンがNGという方にはナンピンを停止して損切を行う手法に変更できます。EAのパラメーターでナンピンOFF機能付きです。
パラメーターでは利確値、ナンピン値幅、ナンピン回数は自由に変更が可能です。
サインインジケーター
裁量トレードにはサインインジケーターが活躍します。こちらのインジケーターはローソク現在足で矢印サインは点灯します。
もし、現在足でサイン点灯後にエントリー条件が変わり、条件を満たしていない場合は矢印サインは点灯したままになります。
例:買いの場合ローソク現在足が5SMAを下から上に抜けた・・・いったん矢印サイン点灯します。
その後に、ローソク足はいったん5SMAを上抜けしましたが、ローソク足確定時には5SMAの下で終わってしまった場合は矢印サインは点灯のままとなります。
サインインジケーターのパラメーター設定
移動平均線、ADX、CCIのパラメーターが変更できます。
Mail_A・・・買いサイン発生時にメールでお知らせ
Mail_B・・・売りサイン発生時にメールでお知らせ
Alert_A・・・買いサイン発生時にアラート
Alert_B・・・売りサイン発生時にアラート
エントリーチャンスはスマホにメールが届きますので、チャートに張り付く必要はありませんね。
時間がない方はEAで、裁量派トレーダーの方はサインインジケーターでトレードを楽しむことができますね。