「モンスターゾーンライン・エボリューション」(以下モンエボ)のEA検証のご依頼を頂きました。
私自身は「モンエボ」という商材は知らなかったのですが、今回はこちらを検証してみたいと思います。
「モンエボ」とはトレンドにそった順張りトレードのようです。
インジケーターがいくつかあるようですが、エントリーの判断はレートにそって描画される、
zone_line(ゾーンライン)と矢印サインインジケーターです。
ブルーのzone_line(ゾーンライン)は上昇トレンド、オレンジのzone_line(ゾーンライン)は下降トレンドと判断して
矢印サイン点灯でエントリーといった内容です。
矢印サインはエントリーと決済の両方で使用します。
買いの場合は上向き矢印点灯で買いエントリーを行い、下向き矢印で決済となります。
いわゆる「ドテン」ですね。
上昇トレンドが継続した場合は大きな利益が獲れますが、レンジ相場などトレンドが安定しない場合は、
損切ラッシュになりますので、一長一短の手法だと思います。
エントリールール
EA検証のエントリールールは
※上矢印点灯で買いエントリー発動
※下矢印点灯で売りエントリー発動
今回は環境認識無しで検証してみます。
決済ルール
エントリー後10pips以上の利益が出ている場合に限り、反対矢印で決済とします。
その他ルール
※同一方向へのエントリーは単発トレードです。
※両建てはあります。
※エントリー後、相場が逆行したらナンピンをします。
※ナンピンはマーチンではなく、定額ロットでのナンピンです。
EAの検証内容
上記の手法をEA化してバックテストを行いました。
テスト時間足は4種類、テスト通貨は13種類です。
ブローカー:XM
期間:2019.9.1~2020.10.31
売買ロット数:0.1ロット
初期証拠金:10,000㌦
通貨:全13通貨
AUDJPY、AUDUSD、CADJPY、CHFJPY、EURJPY、EURUSD、GBPJPY、
GBPUSD、NZDJPY、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY
時間足:5分足、15分足、30分足、1時間足
スプレッド:0.5pips
バックテストに費やした時間:約2日
EAの検証結果は
予想した通り長期足の環境認識を行っていないですので、5分足では大きく負けています。
5分足での「可以上」の割合は38.5%しかありませんでした。
15分足以降、長期足になるほど成績はアップしています。1時間足では”可以上の割合”は76.9%に上がっています。
なお、PF2.0以上が多い時間足は30分足でした。
推奨時間足、推奨通貨別の成績一覧です
パット見わかりやすいように、PF実績でランク付けしています。
『優』PF 2.0以上⇒最もお勧めできる時間足、通貨です。
『良』PF1.5以上⇒お勧めできる時間足、通貨です。
『可』PF1.0以上⇒そこそこお勧めできる時間足、通貨です。
『不可』PF1.0未満⇒お勧めできません。使用不可の時間足、通貨です。
プロフィットファクターのトップ10の成績です
利益額のトップ10の成績です
XMはレバレッジは888倍ですので、資金に見合ったロット数であれば、多少の損失で口座が破綻することはありません。
万一、口座が破綻した場合は、投入した資金のみの損失となります。海外口座でしたら国内口座のように追証もありません。
国内口座で破綻した時は追証がありますので、口座破綻+追証のWパンチになります。
バックテストの結果です
時間短縮のため「コントロールポイント」で実施しています。
バックテストでわかったこと
今回のロジックは長期足の環境認識がありませんので、長期足の環境認識を行い、長期足トレンド方向へのトレードであれば勝てるかもしれません。
時間があれば、こちらのロジックに長期足の環境認識を加えたEAを検証してみたいと思います。