このジグザグEA最強かも
MT4に標準装備されているZIGZAGインジケーターですが、クセが強いインジケーターですので、
EA化するのにはハードルが高い性質があります。あまり気が進まなかったのですが、
ふと勝てそうな手法が思いついたので、重い腰を上げてEA化してみることにしました。
使用するインジケーター
➊ ZIGZAG
➋ 一目均衡表
➌ 億スキャFXマルチタイムスコープ
複数の手法パターンがありますので、上記の➊~➌のインジケーターは手法に応じて組み合わせて使用します。
EA化の内容について
ZIGZAGはエントリートリガーとして使用します。
長期足の環境認識として「一目均衡表」と「億スキャFXマルチタイムスコープ」を使い分けます。
1つのEA(手法)について利確値を5~40pipsでテストを行いますのでテストしたEA自体は膨大な数になってしまいました。
核心部の手法は非常に繊細なため非公開とさせていただきます。
決済ルールについて
決済ルールです。利確は5pips~40pipに設定しました。損切はありません。
その他ルールについて
同一方向へのエントリーは単発トレードです。両建てはありにしています。
エントリー後、相場が逆行したらナンピンをします。
ナンピンはマーチンではなく、定額ロットでのナンピンです。
EAのバックテスト内容について
上記の手法をEA化してバックテストを行いました。
ロジックパターンは75種類、テスト時間足は4種類、テスト通貨は13種類です。
合計3,900通りのバックテストを行いました。
ブローカー:XM
期間:2020.1.1~2021.1.31
売買ロット数:0.1ロット
初期証拠金:10,000㌦
通貨:全13通貨
AUDJPY、AUDUSD、CADJPY、CHFJPY、EURJPY、EURUSD、GBPJPY、
GBPUSD、NZDJPY、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY
時間足:5分足、15分足、30分足、1時間足
スプレッド:0.5pips
バックテストに費やした時間:約7日
EAバックテストの結果はこちらです・・・
複数のパターンをEA化してバックテストしました。
その中で成績がよかったEAは「Zigzag10シリーズ」でした。
長期足の環境認識は「4時間足の一目均衡表」と「億スキャタイムスコープ4H」を使用したものです。
利確5pipsのEAはイマイチですが、利確30pipsと40pipsのEAは非常に良い結果でした。
特に利確40pipsのEAは、ほぼ負けなしの結果となりました。
時間足、通貨別の成績一覧です
パット見わかりやすいように、PF実績でランク付けしています。
『優』PF 2.0以上⇒最もお勧めできる時間足、通貨です。
『良』PF1.5以上⇒お勧めできる時間足、通貨です。
『可』PF1.0以上⇒そこそこお勧めできる時間足、通貨です。
『不可』PF1.0未満⇒お勧めできません。使用不可の時間足、通貨です。
テスターリポートの一部です
Zigzag10_40を実弾運用するなら
Zigzag10シリーズの中では利確を40pipsに設定したEAが最も成績がよかったです。
このEAを実トレードする場合には、ただEA稼働するのではなく、勝ちやすい相場を選択することが負けを避けて、
さらに利益を伸ばすことが可能となります。
曜日別の成績では火曜日が利益は出ているものの、利益額は低いことがわかります。
木曜日が最も利益が良いですが、火曜日以外は横一線といったところでしょう。
時間別の成績を見ると各時間とも利益は出ています。
特に4時台、10時台、11時台、17時台が好調です。
反対に23時~2時までは小さな利益ですので、EAは止めるかロット数を減らすかの選択もありかと思います。
※時刻はXMサーバー時刻となります。
あくまで、上記の成績は13通貨、4つの時間足の合計値です。
こちらはZigzag10_40のエントリー時間足別の利益です。
なんと合計利益は約234,000㌦にもなります。たった1年での利益です。日本円だと約2,340万円です。
0.1ロットでのトレードですから1ロットだと10倍ですね。(あくまでタラレバの話ですが・・・)
各時間足ともプラスの利益になっています。
特に15分足のエントリーに優位性が高いことがわかります。
こちらはZigzag10_40の通貨別の利益です。CHFJPYとGBPUSDは少ない利益しかありませんね。
一方、GBPJPYは他の通貨より高い利益になっていることがわかります。
先ほどの考察ではGBPUSDの利益が少額であることがわかりました。
では、GBPUSDの詳細を見てみましょう。緑はプラス利益の時間帯、赤はマイナス利益の時間です。
実際はナンピンしてプラス利益で決済はしていますので、実エントリーではマイナスではないのですが、
赤の時間帯は明らかにリスクがあるため、エントリーを避ける時間帯と言えるでしょう。特に17時台は完全ストップですね。
こちらはGBPUSDの曜日別利益です。
火曜は赤ですので、エントリーしても逆行してナンピン多発と言えます。避けるべき日と言えるでしょう。
金曜日のみ高い利益となっていますね。金曜以外は稼げない、金曜しか稼げない結果ですので、
GBPUSD自体は実際のEA稼働としては適合していないと言えるでしょう。
上記の考察はあくまで過去相場での考察になります。相場にはリズムみたいなものがあります。
同じ通貨でもリズムが変化しますので、EAで勝てる時と勝てない時があるのはそのためです。
EAを使用する時は、定期的にバックテストして内容を考察して優位性が高い通貨や時間足だけをトレードすることがリスクヘッジになると思います。
プロフィットファクターのトップ10の成績です
利益額のトップ10の成績です
カスタムしたEAをさらに進化「複利運用」してみた
上記のカスタムEAは「複利」ではなく「単利」の結果です。
今回はロジックは同じで「複利EA」もバックテストしてみました。
「複利」の考え方については別の記事で書いていますので、そちらをご覧ください。
「複利EA」のパフォーマンスについて
CADJPYの複利EAのパフォーマンスを公開します。
EAの設定は30分足、リミット10pipsです。
まずは「複利設定なし」のEAの結果です。
利益は4,967ドル、PFは3.90でした。日本円で約50万円の利益といったところでしょうか。
こちらは「複利0.3%」の結果です。
利益は38,025ドル、PFは3.62、日本円で約380万円の利益です。利益は複利なしEAに比べて約8倍に増加しています。
利益は120,636ドル、PFは3.57、日本円で約1,200万円の利益です。利益は複利なしEAに比べて約24倍に増加しています。
利益は1,027,010ドル、PFは3.44、日本円で約1億200万円の利益です。利益は複利なしEAに比べて約206倍に増加しています。
一覧にするとこんな感じです。
資産曲線で表すとこんな感じです。
「単利」を「複利」に変更するだけで利益は飛躍的にアップしました。
まるで別のEAと思えるほどです。※なお、すべてのEAを「複利EA」に変更することを推奨するわけではありません。
「EAの複利化」には注意点がありますので、こちらもご確認ください。
自動売買EAのパラメーター
各種パラメーターが変更できますので、オリジナルのEA設定が作成できます。
こちらのEAは基本損切はせず、相場が逆行した場合はナンピンを行い、微益で逃げるタイプです。
もし、ナンピンがNGという方にはナンピンを停止して損切を行う手法に変更できます。
EAのパラメーターでナンピンON/OFF機能付きです。複利設定ON/OFFも可能ですので「複利は怖い」という方はOFFにされる事で
単利EAとして使用できます。
その他、リミット変更、ナンピン値幅、ナンピン回数は自由に変更が可能です。
また買いと売りそれぞれのエントリー時間の設定も可能です。勝ちやすい時間帯だけのトレードも可能です。
(エントリー時間制限はナンピンは非対応です。エントリー時間設定はお使いのブローカー時刻が適用されます)
※あくまで指定期間でのバックテスト結果です。
※実際のリアルトレードでは利益が出ることを保証するものではありません。
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