ネットにおもしろそうな記事がありました。
「ジョルノ式 シンプルトレード」という手法です。
ジョルノさんというトレーダーがいらっしゃって、ある手法で2020年16億円を稼いだとのことでした。
SNSで手法を公開していたようですが、突然にアカウントが削除となってしまい現在は音信不通との事。
GOLDがメインでトレードされていたようです。
SNSで手法は公開していて10,000人のフォロワーがいたようですので、ガセ情報ではないようです。
とても興味深い内容でしたので今回はこちらの手法を検証してみたいと思います。
「ジョルノ式 シンプルトレード」手法とは
スイングトレードの手法のようです。
1時間足や4時間足などで買われ過ぎや売られすぎの反発でエントリーする逆張り手法です。
使用するインジケーターは
①ボリンジャーバンド6本
②移動平均線2本
③CCI2本
ボリンジャーバンドは6本も使用しているようです。
ボリンジャーバンドの設定です。
1本目:期間20、±1σ
2本目:期間20、±2σ
3本目:期間20、±3σ
4本目:期間300、±1σ
5本目:期間300、±2σ
6本目:期間300、±3σ
期間20は一般的ですが、期間300は初めて見ました。
続いて移動平均線の設定です。
1本目:200SMA
2本目:200EMA
200は良く意識される値ですね。200のSMAとEMA2本使用されるあたりはプロっぽいです。
続いてCCIの設定です。
1本目:期間12
2本目:期間14
こちらも良さそうな設定の雰囲気です。
インジケーターをチャートに入れたらこのようになります。
インジケーターが多いのでチャートはかなり混雑しています。
ブルーのラインがボリンジャーバントの期間300、±1σ、±2、±3です。
ホワイトのラインがボリンジャーバンドの期間20、±1σ、±2、±3です。
真ん中あたりのレッドラインが200SMA、オレンジラインが200EMAです。
こちらチャートサブウィンドです。
CCI14とCCI12の2本を使用するようです。
「ジョルノ式 シンプルトレード」の手法とは
それでは核心部のロジックのご説明です。
買いのケース
①2本のCCI がそれぞれ-200ラインを下抜け
②レート値がボリンジャーバンド期間300または200SMAや200EMAにタッチする
③エントリー
上記が買いのエントリールールです。
上記ロジックについて私にはちょっと理解できない箇所がありました。
②の「レート値がボリンジャーバンド期間300または200SMAや200EMAにタッチする」の箇所ですね。
EA化するにあたりこちらがざっくりしていて困惑しました。
ボリバン300と200SMAは全くの別ものですので、どちらを採用するのかと感じました。
確かに200SMA、200EMAに対してレートは意識されて反発する事はありますが、
エントリー根拠としてはちょっと弱いかと思います。
いろいろと考えた結果、
今回は条件が一番厳しいと思われる「ボリバン300、±3σタッチ」でEA検証してみたいと思います。
改めまして今回検証の買いのケースは
①2本のCCI がそれぞれ-200ラインを下抜け
②レート値がボリンジャーバンド期間300、-3σを下抜け
③エントリー
①と②は同タイミングでなくても可です。むしろ同タイミングとなる事は皆無ですので
①の発生後、レート5本分程度で②が発生した場合もエントリー対象とします。
また、②の「レートのボリバン下抜け」は逆張り手法の為、確定レート値でのエントリーではなく確定前の
現在レート値でのエントリーとしています。
売りのケースは
①2本のCCI がそれぞれ+200ラインを上抜け
②レート値がボリンジャーバンド期間300、+3σを上抜け
③エントリー
結構条件がきつい逆張りロジックとなりますね。
エントリーロジックをチャートに表すとこのようになります。
検証のルールについて
決済の利確は5pips~30pipに設定しました。損切はありません。
同一方向へのエントリーは単発トレードです。両建てはありです。
エントリー後、相場が逆行したらナンピンをします。ナンピンはマーチンではなく、定額ロットでのナンピンです。
EAのバックテスト内容について
テスト時間足は3種類、テスト通貨は14種類です。
ブローカー:XM
期間:2021.1.1~2022.1.31
売買ロット数:0.1ロット
初期証拠金:10,000㌦
テスト通貨
AUDJPY、AUDUSD、CADJPY、CHFJPY、EURGBP、EURJPY、EURUSD、GBPJPY、GBPUSD
NZDJPY、 NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY
時間足:15分足、30分足、1時間足
スプレッド:0.5pips
バックテストに費やした時間:約3日
EAバックテストの結果はこちらです・・・
Giorno_1_05はリミット5pipsのEA
Giorno_1_10はリミット10pipsのEA
Giorno_1_20はリミット20pipsのEA
Giorno_1_30はリミット30pipsのEAとなります。
単利モードの利益額です。各時間足の利益額は14通貨合計となります。
時間足、通貨別の成績一覧です
バックテストの通貨別、時間別利益一覧です。
エントリー条件がボリバン300の±3σタッチと非常に厳しいものでしたので
エントリー回数は予想していた通り、とても少ない結果となりました。
リミット5pipsのEAの結果
エントリー回数は少ないですが、結果は非常は良いものでした。
PF3以上が多くありますね。
特にGBPUSDの15分足と30分足はPFが15以上、けた違いの結果です。
GBPUSDは97%の勝率もありました。
通貨によっては勝率100%のものあります。
リミット10pipsのEAの結果
リミット5pipsのEAと比較すると若干パフォーマンスは落ちましたが、それでも他のEAを圧倒する結果ですね。
時間足では30分足と1時間足のPFは3以上の通貨が多数あります。
リミット20pipsのEAの結果
リミット30pipsのEAの結果
バックテスト結果のリポートです
NZDJPY、リミット30pips、15分足
CADJPY、リミット30pips、15分足
「ジョルノ式 シンプルトレード」は使用通貨がGOLDのようですので、GOLDでバックテストしてみました。
複利での結果となります。
※1ドル110円で計算しています。
利益は大きくなりませんでした。
手法自体のパフォーマンスは良いので資金が十分な大富豪がロット数を大きくしてゆったりと
トレードするのであれば、この手法はあっていると思います。
次回以降は条件を変更して再度検証してみたいと思います。
こちらのEAは「無料お試し版」がありますので、ご希望の方はメールでお知らせください。
「無料お試し版とは」
※利用期間に制限があるEAです。
※利用期間内でしたらリアル、デモ口座とも利用できます。
こちらは販売していますのでご希望の方はメールでお知らせください。
taka.fx.ea2★gmail.com
★は@マークに変更してください。
※あくまで指定期間でのバックテスト結果です。
※実際のリアルトレードでは利益が出ることを保証するものではありません。
[…] ジョルノ式 シンプルトレードを 検証してみた① https://fxautotrading.jp/12760/ […]
[…] ジョルノ式 シンプルトレードを 検証してみた① https://fxautotrading.jp/12760/ […]
損切りはありませんと記載されていますが、文字通り損切りをしないという意味でしょうか。
それともジョルツ式にあるように20pips固定で損切りを行うため、「損切りルールはありません」と言う意味合いでしょうか。
よろしくお願いいたします。
お問合せありがとうございます。
損切はありません。という意味は少し語弊がありました。正しくは損切は無しでテストしていますです。
始めのころは損切なしのEAだったのですが、購入者の方から損切も付けてほしいとのご要望をいただきました。
現在は損切機能も付加しています。パラメーターで損切ありに変更が可能です。
ナンピンは悪といわれることがありますが、多くのEAをテストしてきましたが損切ありのEAは資産曲線はきれいな右肩上がりにはならず長期的に勝てることはない思います。
相場は上下を繰り返しますので、ナンピンの方が結果勝てると思います。ただし高ロットでの運用は口座破綻のリスクがありますので、小ロットでナンピンありが私のスタイルとなります。
お世話になります。毎回、考察の深いコンテンツを楽しく拝見勉強させていただいてます。
「損切り無し」のところで質問があります。損切りしないということは通常、リミットまで持ち続ける(勝率100%) or 強制ロスカット(ブローカーの口座維持率切れ)の2者択一になるのかと思いましたが何かリミット以外で決済ルールをお持ちでしょうか?
反対方向のサインが出た(ロングポジションであればショートのエントリサイン=ドテン)などでしょうか・・
お世話になります。
私のスタイルは「損切なしのナンピン」で間違いありません。
このスタイルは一般的に邪道と言われています。
私もはじめは損切ありのナンピン無しの王道スタイルでしたが多くテストした結果、結局EAは見つかりませんでした。
相場は上下を繰り返す特性から「損切なしのナンピン」に行きつきました。損切したけど結局、相場は戻った、損切しなかったらよかったという経験は多々あります。
それを利用した手法となります。ただし使用されるブローカーのレバレッジと資金管理が重要です。低レバのブローカーですと資金がショートしてしまい次のナンピンが
入らないケース、短期利益を急ぐあまり高ロットでのトレードで口座破綻となります。この点を気をつけたら以外に勝てることに気が付きました。
ブログテスト結果がそのエビデンスとなります。ブログで公開しているフォワードテストも「損切なしのナンピン」です。指標発表も止めず回しっぱなしです。
もう一つのご質問のドテン売買については現在テスト中です。相場の勢いがある場合は一方向にトレンドが出たら厄介です。
買いエントリーしたら反転して売りトレンドーが継続している場合は買いのナンピンが塩漬けとなっているため、大きなストレスを抱えます。
この場合に買いは損切せず、売りのエントリーを仕掛けて最終買いと売り合計の利益が出たところで決済するパターンを模索しています。
現時点ではあまり良い結果は出ていないですね。結局、元の「損切なしのナンピン」に落ち着いている次第です。
ご参考になれば