今回はGMMAとADXのコラボ企画です。

GMMAで相場の環境認識

GMMAとは移動平均線(EMA)を12本チャートに表示してトレンド判定を行うインジケーターです。
GMMAを描くのに使用する12本のEMAは「短期線グループを6本」「長期線グループを6本」をグループ毎に色を分けて表示します。
GMMAはこの移動平均線の動き、形成内容でトレンドの状態や方向を判断します。

GMMAはこのような感じです。

 

今回のロジックはGMMAを相場の環境認識として使用します。
GMMAのインジケーターは「FXキーストン」さん
のサイトで良いサインインジケーターがありましたので、そちらを使用してEA化してみます。

こちらがGMMAを使用した相場の環境認識です。
買いパターンの場合、
➊「短期GMMA」が上昇パーフェクトオーダーとなっていること
➋続いて「長期GMMA」が上昇パーフェクトオーダーになっていることがポイントとなります。

下記のチャートでは➊短期GMMAが上昇パーフェクトオーダーとなり、相場はさらに上昇した為、
➋長期GMMAも上昇パーフェクトオーダーが成立しました。

その後レートは下降してしまい、短期上昇GMMAのパーフェクトオーダーが崩れました。
次に➍の短期下降パーフェクトオーダーを形成した為、下矢印サインが点灯となりました。

今回のEAでの検証は➊と➋の条件が揃い、短期下降GMMAのサインが点灯するまでの間の➌を買いエントリー対象とします。
図でブルーに塗りつぶした箇所が買いのエントリー対象範囲となります。

 

 

 

 

こちらは売りエントリーです。考え方は買いと逆となります。

 

 

 

 

エントリートリガーはADXで

ADXとはADX、+DI、-DIの3本のラインを使い相場のトレンドの強弱を分析するインジケーターです。
MT4では「Average Directional Movement Index」という名前で登録されています。

ADXラインはトレンドの強弱を表すラインです。上昇トレンドや下降トレンドであっても、トレンドが発生すれば上昇します。

+DIラインは上昇トレンドの強さを表すラインです。

DIラインは下降トレンドの強さを表すラインです。

3本のラインともに20~30ラインを超えるとトレンドが強い状態と判断します。

今回の検証ではエントリートリガーとしてこちらのADXをエントリーで使用します。

ADXの使用パターンは下記の通りとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のEA検証のロジックについて

相場の環境認識はGMMAで、エントリートリガーはADXを使用しますがEAで検証するロジックは多数の組み合わせパターンとなります。

特にGMMAは環境認識として使用しますのでエントリー足、1時間足、4時間足のバターンで検証します。

下記が今回のEAで検証するロジックパターンとなります。

合計12パターンで検証してみたいと思います。

図は買いパターンのみの表記です。売りのロジックは買いの逆となります。

 

 

 

 

検証についてのその他ルールについて

決済の利確は5pips~30pipに設定しました。損切はありません。

同一方向へのエントリーは単発トレードです。両建てはありです。

エントリー後、相場が逆行したらナンピンをします。ナンピンはマーチンではなく、定額ロットでのナンピンです。

 

 

 

 

EAのバックテスト内容について

 
上記の手法をEA化してバックテストを行いました。

テスト時間足は3種類、テスト通貨は14種類です。

ブローカー:XM

期間:2020.10.1~2021.10.31

売買ロット数:0.1ロット

初期証拠金:10,000㌦

テスト通貨
AUDJPY、AUDUSD、CADJPY、CHFJPY、EURGBP、EURJPY、EURUSD、GBPJPY、GBPUSD
NZDJPY、
NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY

時間足:15分足、30分足、1時間足

スプレッド:0.5pips

バックテストに費やした時間:約4日

 
 
 
 
 
 

EAバックテストの結果はこちらです・・・

上位足の組み合わせパターンで利益が最も良かったのは「+DI(買い)が20ラインを上抜け」を使用したEAでした。

利益の高い順では


1位:「4時間足GMMA」+「+DI(買いの場合)が20ラインを上抜け」


2位:「4時間足GMMA」+「+DI(買いの場合)が30ラインを上抜け」


3位:「1時間足GMMA」+「+DI(買いの場合)が20ラインを上抜け」

てっきりADXラインの20ライン上抜けが高い成績と予測していましたが上位3つロジックは
ADXラインではなく+DIラインのロジックとなりました。

すべてのEAのバックテスト結果はこちらです。
(単利モードの利益額です。各時間足の利益額は14通貨合計となります。1ドル110円で計算しています)

GMMAはエントリー足ではなく上位足で使用した方が結果は良いようです。

 

 

 

 

時間足、通貨別の成績一覧です

最も利益が良かった「EAGMMA_ADX_9」通貨別、時間別利益一覧です。

リミット5pipsのEA

概ねドルストレートが良い結果でした。

 

リミット10pipsのEA

 


 

 

 

 

リミット20pipsのEA

 

 

 

リミット30pipsのEA

 

 

 

 

 

 

成績か良かった「EAGMMA_ADX_9」の考察

「EAGMMA_ADX_9」についてエントリー時間、エントリー曜日、優位性の通貨について深堀りしてみたいと思います。

 

エントリー時間足の考察

15分、30分、1時間足の3つの通貨でバックテストを行いましたが、リミット30pipのEA以外は30分足が利益が高い結果となりました。

このEAは30分足に優位性があるようですが各時間足とも利益は僅差なので、どの時間足でも使用できると思います。

 

 

 

通貨別の考察

 

EA「EAGMMA_ADX_9」のバックテストでは通貨別の結果に特徴がありました。

利益順ではGBPUSD、GBPJPY、AUDUSDが上位3通貨でした。

一方、CADJPY、CHFJPY、NZDJPY、USDJPYは全滅ですね。

 


 

エントリー時間、曜日の考察

利益額の上位3通貨のGBPUSD、GBPJPY、AUDUSDについてのエントリー時間、エントリー曜日の深堀りを行ってみます。

GBPUSDは10時台と15時台の利益額が高い結果でした。
※日本時間ではありません。XMの取引時間となります。

月曜から金曜まで利益は出ています。その中でも水曜日のトレードに優位性があったようです。

 

続いてGBPJPYです。
GBPUSDとは異なり、時間帯によってはマイナス箇所が多数があります。
GBPJPY自体のエントリーはリスクがあるようです。

 

 

 

 

木曜日のトレードはマイナスとなっていますので、木曜はエントリー回避した方がベターでしょう。

 

 

続いてAUDUSDです。
0時台と21時台がマイナスとなっていますが、それ以外の時間では大きく利益が出ています。
10時台、15時台は積極的に攻めることができます。

 

 

AUDUSDの曜日別の結果です。
月曜から金曜まで利益が出ています。トレードを避ける曜日は無いようです。

 

 

 

3通貨のエントリー時間のまとめ

上記はの時間別利益一覧はXM時間となります。基準が日本時間と違いますのでわかりにくいため、
日本時間の場合の一覧がこちらです。上記の3通貨エントリー時間別利益を評価しています。
〇がエントリー可、△が利益はあるが大きな利益ではない時間、✖はエントリーを避ける時間です。
日本時間16時から18時は3通貨ともに〇ですので積極的にエントリーできるでしょう。
GBPUSDとAUDUSDの2通貨であれば、日本時間8時~12時、16時~1時までの幅広がエントリー対象となりますね。

EA「EAGMMA_ADX_9」の場合

 

 

 

 

テスターリポートの一部です

 

GBPJPY、リミット30pips、15分足

 
 
 
 
 
 

GBPJPY、リミット20pips、15分足

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

NZDUSD、リミット20pips、1時間足

 
 
 
 
 
 
 
 
 

USDCAD、リミット10pips、15分足

 

※1ドル110円で計算しています。

 

こちらのEAには「複利モード」を搭載しています。パラメーターで複利ONとOFFが切り替えて使用ができます。

「単利」を「複利」に変更するだけで利益は飛躍的にアップしました。まるで別のEAと思えるほどです。

 

※なお、すべてのEAを「複利EA」に変更することを推奨するわけではありません。「複利」の考え方については別の記事で書いていますので、そちらをご覧ください。

「複利運用EAについて」

 

 

 

 

プロフィットファクターと利益額トップ10位のEAについて

成績が良かった通貨&時間足はこちらになります。

 

プロフィットファクターとのトップ10位です


こちらの成績は複利ではなく、単利での成績となります。

 
 
 

利益額のトップ10位です

 

 
 
 
 

自動売買EAのパラメーター

 

各種パラメーターが変更できますので、オリジナルのEA設定が作成できます。

こちらのEAは基本損切はせず、
相場が逆行した場合はナンピンを行い、ポジションの合計平均単価を計算してプラス利益で決済します。

もし、ナンピンがNGという方にはナンピンを停止して損切を行う手法に変更できます。
EAのパラメーターでナンピンON/OFF機能付きです。

複利設定ON/OFFも可能ですので「複利は怖い」という方はOFFにする事で単利EAとして使用できます。
その他、リミット変更、ナンピンポジションの損切、ナンピン値幅、ナンピン回数は自由に変更が可能です。

ADXの値も変更できますのでオリジナルEAを作成することができます。

 

 

 

 

サインインジケーター

EAより裁量トレードが良い場合はこちらのサインインジケーターでトレード可能です。

こちらのサインインジケーターはEA「EAGMMA_ADX_9」と同じロジックです。

「4時間足GMMA」と「ADX」の条件一致でサインが点灯します。

条件確定の次の始値でサインが点灯しますのでリペイントはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

サインインジケーターのパラメーター設定

 

オリジナルサインインジケーターではADXの値と条件が変更できます。

エントリーチャンスはアラートでお知らせします。

また、スマホにメールが届きますので、チャートに張り付く必要はありませんね。

 

 

 

 

 

こちらで購入可能です

もし、ご希望の商品がない場合はメールにてご連絡ください。
taka.fx.ea2★gmail.com
★は@マークに変更してください。

 

 

※あくまで指定期間でのバックテスト結果です。

※実際のリアルトレードでは利益が出ることを保証するものではありません。

 

 

 

By taka

2 thoughts on “GMMAシリーズ「GMMAとADX」をEAで検証してみた”

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